朝、体が重くて起き上がれない。通勤の途中で動悸やめまいに襲われる。席に着いても集中できず、ミスが増えて落ち込む。そんな日が続くと、「この体調でいつまで働けるのだろう」「休んだほうがいいのか、それとも辞めるべきなのか」と、答えの出ない問いが頭の中を回り始めます。
まずお伝えしたいのは、いちばん体調がつらい時期に、一人で大きな決断をする必要はないということです。本記事では、札幌で自律神経専門の治療院を営む私たち札幌はるかぜ治療院が、自律神経失調症かもしれない不調で仕事がつらいときの相談先を場面別に整理し、働きながら体調を整えるための工夫と、治療院がお手伝いできる範囲をまとめます。読み終える頃には、「いま誰に相談すればよいか」の順番が見えるはずです。
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自律神経失調症とは|仕事中に出やすい不調のかたち
はじめに、「自律神経失調症」という言葉の意味を確認しておきます。言葉の性質を知っておくと、医療機関での相談もスムーズになります。
「自律神経失調症」という言葉の意味
厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」の用語解説では、自律神経失調症は、明らかな身体の病気がないにも関わらず、自律神経のバランスが崩れていると感じることによる不調を指すとされ、症状の例として全身倦怠感、めまい、頭痛、動悸などが挙げられています(出典:厚生労働省こころの耳・用語解説「自律神経失調症」)。
ポイントは、「明らかな身体の病気がない」ことが前提の言葉だという点です。つまり、似た症状を起こす体の病気が隠れていないかを確認するところから始まります。
仕事の場面で気づきやすいサインの例
全身倦怠感・めまい・頭痛・動悸といった不調(出典同上)は、仕事の場面ではたとえば次のような形で表れます。
- 朝、出勤の準備に取りかかるまでに時間がかかる
- 通勤の電車や車内で、動悸やめまいが気になる
- 会議や作業に集中できず、疲れがいつまでも抜けない
- 頭痛や体のだるさで、仕事後の予定を入れられない
こうした状態が続いているなら、「気合が足りない」と自分を責める段階ではなく、体調として扱う段階です。
まず医療機関で「体の病気が隠れていないか」の確認を
前述のとおり、自律神経失調症という言葉は、明らかな身体の病気がないことが前提です。めまい・動悸・倦怠感の背景に別の病気が隠れていないかを確認できるのは、検査のできる医療機関だけです。どの診療科に相談すべきか迷う場合は、自律神経失調症は何科かを解説した記事で、症状別の受診先を詳しく整理しています。
誰に相談する?場面別の相談先マップ
「誰かに相談したほうがよいのは分かっているけれど、誰に何を相談すればよいのか分からない」。これが、働きながら不調を抱える方の実感ではないでしょうか。相談先は、困りごとの種類で分けると整理しやすくなります。
症状がつらい・続く → 医療機関
体の症状そのものの相談先は医療機関です。診断と治療は医師だけが行えます。症状が続いている、強くなっている、眠れない日が続いている、気分の落ち込みが重なっているといった場合は、内科や心療内科などへの受診を優先してください(受診先の選び方はこちらの記事)。
診察の際は、いつから・どんな場面で・どんな症状が出るかを伝えられると、短い診察時間でも状況が伝わりやすくなります。後述する体調メモが役に立ちます。
業務の負荷や環境を相談したい → 勤務先と産業医
症状の背景に業務量や勤務時間、職場環境が関わっていそうな場合、その調整は医療機関ではできません。相談先は勤務先です。直属の上司や人事担当者に、体調の現状と、続けるために調整したいこと(業務量・時間・環境など)を伝えるのが基本の入口になります。
勤務先の規模によっては、産業医に相談できる場合があります。こころの耳の用語解説によると、産業医とは、労働者の健康を保持するため、作業環境や作業管理、健康管理に関して専門的な立場から助言・指導を行う医師で、労働安全衛生法により、常時50人以上の労働者を使用する事業場では選任が義務づけられています(出典:厚生労働省こころの耳・用語解説「産業医」)。お勤め先に産業医や健康相談の窓口があるかどうかは、人事担当者に確認できます。
社内では相談しづらい → 公的な相談窓口
「職場にはまだ知られたくない」「上司に話せる関係ではない」という場合もあります。そのときは、社外の公的窓口という選択肢があります。厚生労働省の「こころの耳」には、働く方やそのご家族が利用できる電話・SNS・メールの相談窓口がまとめられています(出典:こころの耳「相談窓口案内」)。
たとえば、働く人の「こころの耳電話相談」はフリーダイヤル0120-565-455で、平日は17:00〜22:00(受付21:50まで)、土曜・日曜は10:00〜16:00(受付15:50まで)に利用できます(祝日・年末年始を除く。2026年8月時点。出典:こころの耳電話相談)。仕事終わりの時間帯にも受付があるのは、働く方にとって現実的な選択肢です。
仕事を続けながら体調を整えるための工夫
医療機関や職場への相談と並行して、自分でできる土台づくりもあります。頑張りを増やすのではなく、消耗を減らす方向の工夫です。

生活リズムと睡眠を最優先に
体調の立て直しで最初に手をつけたいのは、睡眠と生活リズムです。就寝・起床の時間をできるだけ一定に保つこと、休日の寝だめで平日のリズムを崩しすぎないことが出発点になります。眠りの悩みが続いている方は不眠と自律神経の関係を解説した記事を、日常習慣の整え方の全体像は自律神経の乱れの治し方の記事をご覧ください。
仕事の合間にできる、小さなセルフケア
勤務中にまとまった時間は取れなくても、休憩のすき間にできることはあります。席を立って伸びをする、ゆっくり息を吐く時間を数呼吸だけつくる、手首や耳まわりのツボを軽く押してみる、といった小さな切り替えです。ツボの位置と押し方は自律神経を整えるツボを紹介した記事で解説しています。効果の感じ方には個人差がありますが、「勤務中でもできることがある」という感覚は、それ自体が支えになります。
体調の経過をメモしておく
日付と体調、気になった症状、その日の業務状況を一言ずつメモしておくと、医療機関の診察でも、職場への相談でも、状況を具体的に伝えやすくなります。「つらい」という感覚を、伝わる情報に変える道具です。スマートフォンのメモで十分ですので、まず1〜2週間分から始めてみてください。
「休む・辞める」を一人で決めないでください
体調がつらい時期ほど、「もう辞めるしかない」と極端な結論に引き寄せられやすくなります。ここでは、決断の前に踏んでおきたい順番を整理します。
休職・退職は選択肢のひとつ。ただし、決める前に相談を
休むことも、働き方を変えることも、選択肢として間違いではありません。ただ、それを決める前に、主治医、勤務先、そして可能であればご家族と、現状を共有するステップを挟んでください。医療機関には体調の見立てを、勤務先には調整できる余地を、それぞれ確認したうえでの判断と、一人で追い詰められた末の判断とでは、同じ結論でも納得感がまったく違います。
なお、休職の制度や手続き、休んでいる間の保障は、勤務先の就業規則や加入している健康保険によって異なります。本記事では一般化できないため、勤務先の人事・総務の担当窓口や、加入する健康保険の窓口に確認することをおすすめします。
「甘えではないか」と自分を責めなくてよい理由
自律神経失調症という言葉が指すのは、明らかな身体の病気がないにも関わらず生じる不調です(出典:前掲こころの耳・用語解説)。検査で異常が見つからないことと、つらさが本物であることは矛盾しません。「検査で何もないのだから甘えだ」と自分を追い込む必要はなく、体調の問題として、医療機関や相談窓口に相談してよいテーマです。誰かに話すことは、弱さではなく対処の一歩です。
治療院がお手伝いできる範囲|札幌はるかぜ治療院の場合
医療機関での確認と職場への相談を進めたうえで、体の面から整えたいという方に、私たち札幌はるかぜ治療院がお手伝いできることをご紹介します。

医療・職場での対応と並行した、身体面のサポート
院長の尾池は、仕事に行けなくなり、自宅で療養しながら医療機関にかかっている方のご相談を多く受けてきたとお話ししています。初回には、症状だけでなく、お仕事の内容や普段の生活、生活背景まで時間をかけて伺います。そのうえで、あん摩マッサージ指圧・鍼灸の技術と理学療法士として学んだ姿勢・動作の知識を組み合わせ、体の緊張をゆるめて、姿勢や呼吸のしやすさといった体の土台を整えることを目指します。
院長の尾池の臨床経験では、不調が続く方には、目線が下がり、肩が前に出て、背中が丸まる姿勢の傾向がみられます。これはあくまで院長の見解であり、効果の感じ方には個人差がありますが、体の側の負担を減らすことが、治療や仕事の調整に落ち着いて向き合う支えになると考えています。通院中の方には通院の継続をお願いし、必要に応じて医療機関の受診を先におすすめすることもあります。
夜23時まで・完全個室。仕事帰りに通える環境です
当院の営業時間は朝10時前から夜23時まで(最終受付22:00)です。残業のある日でも、仕事帰りに立ち寄れる時間まで開けています。完全予約制・完全個室で待合室がないため、他の方と顔を合わせずに過ごせます。場所は札幌市北区、地下鉄南北線「北24条」駅から徒歩1分です(院長・施術内容・料金のご案内)。まとまった時間が取りづらい方は、LINEでのご相談から始めていただけます。
施術でできないこと
当院にできないことも明確にお伝えします。診断、診断書の発行、薬の処方や調整、休職・退職についての判断はできません。これらはそれぞれ、医師と、ご本人・勤務先の領域です。当院が担うのは、その手前と並行にある、体の面からのサポートです。
自律神経失調症と仕事に関するよくある質問
最後に、働く方からよくいただく質問にお答えします。
Q. 自律神経失調症でも仕事は続けられますか?
一概にお答えすることはできません。体調の程度、業務の内容、職場の調整の余地によって状況は大きく異なります。大切なのは、続けるか休むかを一人で急いで決めず、医療機関で体調を確認し、勤務先と調整の余地を話し合う順番を踏むことです。本記事の相談先マップを参考にしてください。
Q. 休職したほうがよいのでしょうか?
当院がお答えできる質問ではありません。休職を含む働き方の判断は、主治医の見立てと勤務先との相談のうえで、ご本人が決めることです。判断の材料を整えるために、体調メモをつけて医療機関へ相談することから始めることをおすすめします。
Q. 診断書は治療院で書いてもらえますか?
書けません。診断と診断書の発行は医師だけが行えるため、医療機関にご相談ください。当院は医療機関ではなく、あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・理学療法士の国家資格に基づく施術を提供する治療院です。
Q. 病院では「異常なし」と言われました。でも仕事がつらいです。
検査で異常がないことは、つらさが気のせいだという意味ではありません。受診先を変えて相談する選択肢は何科の記事で整理しています。そのうえで、体の緊張や姿勢といった身体面から整えたい方は、当院の施術という選択肢もあります。
Q. 仕事が終わるのが遅いのですが、通えますか?
当院は最終受付22:00・夜23時まで営業しています。完全予約制のため、お仕事の予定に合わせてLINEでご予約・ご変更の相談が可能です。
まとめ|順番に整理すれば、いま決めなくてよいことが見えてきます
自律神経失調症かもしれない不調で仕事がつらいときは、大きな決断を急ぐ前に、相談の順番を整理してください。症状のことは医療機関へ。業務の調整は勤務先・産業医へ。社内で話しづらければ、こころの耳のような公的窓口へ。そして並行して、睡眠と生活リズムという土台を立て直していく。この順番を踏むだけで、「いま決めなくてよいこと」が見えてきて、気持ちの余裕が少し戻ってきます。
体の緊張や姿勢の面から土台づくりを手伝ってほしいというときは、私たち札幌はるかぜ治療院がお力になります。夜23時まで・完全個室で、働くあなたのペースに合わせて並走します。
ご相談・ご予約について
働きながらの不調は、お一人で抱え込まずにご相談ください。当院は札幌市北区・地下鉄南北線「北24条」駅から徒歩1分、完全予約制・完全個室で、院長の尾池が初回から継続まで担当します(札幌の自律神経専門院のご案内)。ご予約・ご相談はお電話(9:00〜23:00受付)またはLINEから承っています。施術中はお電話に出られないことがありますが、必ず折り返しますのでご安心ください。LINEならメッセージで気軽にご相談・ご予約が可能です(24時間受付・ご返信は営業時間内)。初回の方には特別価格のご案内もしております。
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おかげさまで多くのご予約をいただいており、施術中はお電話に出られないことがございます。お手数ですが、その際は次のいずれかでご連絡ください。
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札幌はるかぜ治療院 院長 尾池直紀

あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・理学療法士の資格を持ち、お悩みや生活背景を伺いながら、一緒にできることを整理していきます。臨床経験13年・延べ3万件以上。
※本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の疾患の診断や治療を行うものではありません。
※施術の効果や経過には個人差があります。症状や経過によっては医療機関の受診をおすすめする場合があります。
※当院は医療機関ではありません。あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうの施術を提供しており、診断や投薬は行いません。


